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中村 珍晴さん 108期(野球部)


”人生いつ終わるかわからない。自分の好奇心を大切に、今この瞬間を生きよう”


 

中村珍晴(たかはる)さん 通称:“ちん”

1988年生まれ。35歳。108期(野球部)

現在:合同会社Exvision代表・車椅子YouTuber  

心理学博士号取得

 

豊浦高校を選んだ理由

 

 祖父と曽祖父の母校である豊浦高校で、野球に打ち込みたいと思い選びました。


豊浦高校での3年間を振り返って

 

 思い浮かぶのは、野球部の仲間と過ごした時間。グランドでの故小田先生のノック、校舎の外周を競って走ったこと。同じ目標に向かって仲間と過ごした時間が私の財産。入学直後の応援練習、タンクトップ+短パン姿での体育祭、30km以上の競歩大会などの思い出を社会人飲み会で披露すると多くの方が興味津々に聞いてくれます(笑)


豊浦高校卒業後の進路について

 

  • 大学

 2007年4月天理大学体育学部に進学。大学1年生時、アメリカンフットボールの試合中の事故で首を骨折。首から下に麻痺が残る。2年半のリハビリ後、車椅子で生活できるように。コーチとしてアメフト部に復帰し、2013年から4年間はヘッドコーチを務めました。この経験から障害があっても、工夫と努力次第で人生は切り開けることを学びました。


  • 大学院

 大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科に進学。国から研究助成を受け、ワシントンD.C.で研究発表を行うなど、スポーツ心理学の研究に打ちこむ。2020年に「アスリートの怪我をきっかけとした心の成長」という研究テーマで博士号を取得。研究と並行して、YouTubeで車椅子ユーザー向けの情報発信を始めました。


  • 大学講師

 2018年4月神戸学院大学心理学部の専任講師に。学生が成長する姿を近くで見ることがやりがいとなる一方、自身の研究成果を社会に届けたいという想いが強くなり、2022年3月に神戸学院大学を退職。独立。


  • 起業~現在

 起業し、3つの事業に取り組む。


 ①車椅子ユーザー向けの情報発信:登録者数9.5万人となったYouTubeチャンネで、事故や病気で障害を負った人へ心理学の情報を発信したり、企業や医療機関と協業し、再生医療や福祉ロボットなどの先進技術を発信。


 ②法人向けのWebマーケティングのコンサルティング事業:発信業を通じて蓄積したノウハウをもとに、企業のWeb活用支援。


 ③講演事業:これまでの経験を踏まえ、「生き方」をテーマに企業や教育機関で講演をしています。




在校生へのメッセージ 


 伝えたいことは「人生はいつ終わるか分からない」です。人は今日という時間が明日も来ると思いがちです。でも明日が必ずやってくるとは限りません。私もまさか自分が19歳で事故に遭い、車椅子生活になるとは想像もしていませんでした。でも予期せぬことが起きるのが人生なのです。だからこそ「後でいいや、明日やろう、来年でいいかな」と物事を後回しにするのではなく、自分の好奇心を大切にして、今この瞬間を存分に生きてください。

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